授業の間の休み時間はクラスの子がアカモリの周りを囲んではひっきりなしに質問してきした。
「お前、本当にあのアカモリなのかよ?」
「ていうか女の体ってどうなの?」
「つかもうアレやっちゃた?ねぇやっちゃった?」
アレとはなんだろうと一瞬思ったがすぐにオナニーのことだということが分かり困ってしまうアカモリ。
「そいうこと聞いちゃダメでしょ!ねぇアカモリ君。もしわからないことがあったらなんでも聞いてね」
「私たちも力になるから」
なんだか女子たちが優しい。
というよりもこんなに女子に話しかけられたのは初めてかもしれないアカモリ。
「うん、ありがとうございます、でも今は大丈夫ですから」
でもアカモリはできるだけそっけなく答えました。
正直そろそろ質問攻めに疲れてきたので助けて欲しいと思っていたからです。
ちらっとアオキの机を見たがアオキはいない。どうやら教室にはいないようです。
助けてもらうと思ったがそうはいかないようです。
そんな授業の休憩から昼休みの休憩に入りました。
「アカモリ君!私たちと一緒にご飯食べない」
「え?」
アカモリは鳩が豆鉄砲を食らったように驚いた。
そりゃ、そうだ。いままで女の子に声をかけられたことなど一度も記憶はないのに、まさか一緒にご飯を食べようだなんて。
「(どうしよ・・・女子とご飯だなんて、こんな機会ないし、でも僕が女子とご飯食べるとか不自然じゃないだろうか・・・
いや今は僕も女の子だし別に問題はないでしょうが・・・でもなんか恥ずかしいですぅ...)」
アカモリはどうしようかうじうじ考えていました。
男として考えるとなんとも女々しい姿でありました。
だが今は女の子なので逆に可愛らしくも見えるという理不尽が発生しているのです。
「ほんとにあなたあのアカモリ君?とてもみえない!」
「ほんと悩んでる姿がなんかかわいい!」
変なところでかわいいなどと褒められてしまってはアカモリも照れずに入られずさらにうじうじと見苦しい
姿をみせてしまう羽目になってしまいした。